毎晩の色

自分との戦い

wave

職場の業務試験に合格しました。

 

エンジニア、と言ってもまだ何のエンジニアリングもしていないのですが、

SEとして今の会社に就職したのが今年の9月で、

研修が終わり、監視業務の現場に入ってから6ヶ月。

 

早い人なら最短1ヶ月で合格する、現場の業務試験、

私は4度目のチャレンジで、上司の採点もかなり優しめでした。

 

そして、その試験の日がちょうど毎月行われる現場のメンバー全員での

ミーティングの日だったこともあり、

その場を借りて結果を発表してもらうという特別扱い(普通はそんなことしない)。

 

恥ずかしい話、そこでボスから、

「佐藤はなんかいいことがあるとすぐ油断するから、次の出勤日必ずミスをする」

と予言され、全員が和やかな笑いに包まれる中、

「次の出勤は土曜日ですから!」と、笑いにまぎれて私、言いました。

シフト制の職場なので土曜日も勤務があるのは普通です。

私が言ったのは「休日は平日と比べて仕事が少ないのでミスをしない」

という意味だったのですが、

まさにそれこそが油断しているということなのだと、自分の発言を聞いて気付きました。

 

確認の甘さが治りません。

 

閑話休題

 

今日ブログで自慢話がしたいのは、私の使っている財布について。

 

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クロムハーツのWAVEというモデルです。

 

買ったのは、2014年の8月。

そのときは就職活動真っ最中でした。

 

私は3年制の専門学校で3年生になれず、

1年休んだ年の10月に、専門学校を辞めました。

就職しようと思ったのは25歳になってから。

 

高卒で25歳にして初めての就職活動、本当に何もわからなかったので、

私は無料で入れる就職の学校のような施設を探し、

そこで最初から最後まで面倒を見てもらうことにしました。

10人ほどの就活生が集まり、できたてのビルの広い部屋で、

およそ1ヶ月間の講義を受け、企業への斡旋や面接の手配までしてもらい、

おんぶにだっこで就職活動をしました。

私は講義の一語一句を聞き逃さないよう、

忘れないよう、必死でノートに取り、

その内容を毎日ツイッターで人に話すことにしました。

 

懐かしい日々です。

 

そのとき講師に

「君たちはやらなければいけないことを先延ばしにする癖が付いている」

と言われたことが、この財布を買うきっかけになりました。

 

いつかやろうなんて思ってても、

ある日突然やる気にはならない。

そうやって君たちは今まで先延ばし先延ばしで来たんだ。

だから今ここにいる。

本当にやろうと思うなら、今すぐにやれ。

 

ノートは今手元にないのですが、確かそんなような話だったと記憶しています。

その話は私に、

いつか手に入れなければいけないと思っていたクロムハーツの財布を思い出させました。 

講義があった研修初日、

神経の高ぶりきった私はその足でクロムハーツ原宿に向かい、

近くのコンビニATMで2回に分けて20万円を下ろし、

キャッシュでこれを買ったのです。

 

要領よくやるのはカッコいいことで、

カッコ悪いことにコンプレックスがあるがゆえにカッコいいものにあこがれる人は、

何でも要領よくやろうとする傾向にあります。

そして、たいていは失敗します。

コツコツと時間をかけて地道にやるべきことを早く楽して片付けたがり、

金と時間と労力をかけるべきところをいつもの店で安くあげたがり、

要領、物事の最も大事な点を見失います。

 

それを私に教えてくれたのが、

その就職施設の講師であり、会社のボスであり、上司であり、先輩方であり、

この財布でした。

どれだけ教えてもらっても、

残念ながら私にはあまり身につかないことのようですが。

 

私には1歳年下の弟がいて

その弟も、これと同じ財布を私より数年前に買って今も使っています。

この間見比べてみたら、

値上がりしたぶん革は新しい方が厚くて頑丈そうでした。

 

このシボの入った革は傷が目立ちませんね。

この財布を持っているだけで、

私はどんなことがあってもプライドを持って男らしくいられる気がするのです。

 

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