毎晩の色

自分との戦い

ビルケンのサンダルを買った

f:id:satotafta:20150605052330j:plain

 

ビルケンシュトックは正直今まで敬遠してたんです。

なぜなら、私には清潔感のある履き方をするのは難しいと思っていたから。

スエード素材のインソールには、履いているうちに汗染みの足跡がつきますし、

定番のスエードの明るいベージュのカラーを選べば、アッパーの汚れだって目立ちます。

もともとずぼらで生活感満載な私がそれを履いていると、

人に不潔そうな印象を与えるのではないかと思ったのです。

かつて私がブランド古着屋に足繁く通っていたころ、

そこにあったビルケンシュトックのサンダルたちは、持ち主にケアもしてもらえず、

やがて履かれなくなって、不要だと判断され、

二束三文で放り出されたようなものばかりでした。

私の中のビルケンシュトックの印象は、そのときのイメージが元になっていたのかもしれません。

しかし社会人1年目の私にも無理なく買える、

何年も履けそうなちゃんとしたサンダル(がほしかったのです)、

と考えたとき、スエードライナーゆえの履き心地、天然革という素材、

変わらぬドイツ生産、歩きやすいソール、そして正規店でのソール修理可と、

これだけの魅力があるブランドをチェックしないわけにはいかないと思いました。

そこでこの間、会社帰りに渋谷マークシティのお店に寄って見てきました。

私知らなかったんですが、ビルケンシュトックの店頭には同じドイツのブランドということで、

コロニルのケア用品が並べられているのですね。

私の大好きなコロニルの1909シュプリームデラックスがあったのを見て、

革靴の手入れがここ最近のマイブームなこともあり、

スムースレザーのものを革靴のように磨いてぴかぴかにして履けばいいんだ!

と衝撃を受けました。

ぴかぴかに磨くのであれば、磨きやすいのは磨ける範囲が広く、

装飾も少ないクロッグタイプのもの。

磨ける範囲に限って言えば、写真のボストンというモデルより、

ロンドンというモデルの方が広かったのですが、

そちらはボストンにかかとがついたような形状で、サンダルというより靴っぽい。

結果、サンダルとしていつでも気軽に履ける、しかしぴかぴかに磨ける、

という私のワガママに応えてくれそうなのは、

写真のボストンというモデルであることがわかりました。

色は社会人が最初に買う革靴のように、小学生の男の子が選ぶランドセルのように、

合う合わないがない、黒にしました。

ちなみにこちらのボストンには設定がありまして、

私の中では「サンダルに生まれてきたが、革靴として育てられる子」となってます。

この子は好奇心旺盛、気楽な性格に生まれてきましたが、私の家に引き取られ、

これからは磨かれて育つことになりました。

末長くよろしくね。

この子がどんな成長をしてくれるのか、今から楽しみです。