毎晩の色

自分との戦い

ただの名前

もうすぐ26歳。彼女なし。遊びに行く友達なし。

今年の2月に1年間、毎月街コンに行くと決めた。

2ヶ月経って、結果はこうだ。

2月 LINE交換1人(カップリング制でカップル成立)。
    その後、3月に汐留のレストランでランチデート。

3月 LINE交換6人、次の約束2人。
    実際に2回目会った人1人。
    その人は、4月頭に男5対女6の飲み会を開いてくれた。
    その飲み会でLINE交換2人。
    男とも交換し、何度か合コンに誘ってもらったが、流れた。

その飲み会以降、全員を既読スルー。
なので、現在連絡を取り合っている人、0人。

俺は当初、彼女をつくるため、というよりは彼女が途切れない状態をつくるために、
街コンに参加した。
俺の言う「彼女」という存在の側面を言葉にすると、
それは自由にセックスができる女性だ。

しかし俺には、街コンの女性たちを、そんな存在にはできなかった。
できる気がしなかった。
セックスにコンプレックスがあるからだと一時期思った。
しかしそれだけではないのかもしれない。
俺には「彼女」がよくわからない。
23歳のときに彼女と呼べる存在ができたことはあるが、
それまでもその人と別れた後も、基本は常に1人。
セックスもわからない。
どれくらいわからないかというと、わからないことがわからない。
俺の中の「セックス」は、俺が15年間見て得てきた、
現実離れしたAVやエロ本の知識の上に、
人から聞いた経験談などの知識が乗っかって構成されているものだと感じる。
実際の自分自身の性交経験は2年前の23歳の頃からほんの数回。
俺が「セックス」と聞いたとき思い浮かぶイメージは、
その「セックス」が身近にある人たちのイメージと同じなのだろうか。
俺はニューヨークでロサンゼルスの地図を広げているのではないのだろうか。
セックスってなんだ?

なぜ彼女をつくりたいのか?と聞かれたら、
真っ先に思い浮かぶのは、安定した、自由なセックスのためだと答える。
欲求を満たし、願望を叶えるためだ。

ではなぜその欲望を満たすための女性を求め、街コンを選んだのか?と聞かれたら、
俺に彼女ができないのは、出会いが、経験が足りないせいだと思ったからだと答える。

毎日大学ノートの見開きを使って、
自分の問題に「なぜ?」と問いかける論理訓練を行なっているのだが、
いつも最終的には、自分本位という行き止まりに着く。

先日、二度目のソープランドに行き、
前の子が生理で当日欠勤だったので他の子を指名した。
その子がお母さんのように最初から最後まで上で全部してくれたおかげで、
俺は無事にセックスで射精することができた。
それも、5分間くらいで。

昨日は大型オナホールを買った。
ローションと棒状のウォーマーと業務用コンドームと、
ベビーパウダーとクリーナーも買った。
総額3万円也。
誰がなんと言おうと、これくらいは安いものだ。